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ルール設定に関するノウハウ


メールサーバ運用時に発生する、メール転送や拒否ルールなどをCGPの多彩なルール設定例をご紹介します。
CGPでは、サーバ全体・ドメイン単位・各アカウント別のルール設定が可能です。




サーバワイドルール一覧画面(例


サーバ全体・ドメイン単位・各アカウントの、どこに設定するルールでも、複数のルールを作り、優先順位を与えて実行順を制御することが出来ます。

どれか一つのルールを編集するには、「編集」のリンクをクリックしてください。

ルール設定画面(例
ルールは、「ルールの条件」と「ルールのアクション」で構成されます。

    ルールの条件
  • 条件は、「データ」「操作」「パラメータ」で構成されます。

  • 条件は、複数設定できます。

  • すべての条件が成立する場合のみ、アクションが実行されます。


  • ルールのアクション
  • アクションは、「アクション」と「パラメータ」で構成されます。

  • アクションは、複数設定できます。

  • アクションは、先頭側のアクションから順番に全て実行されます。

※ルールの条件の「操作」は、英語表記では「Oparation」となっており、「操作」というより=や≠などの論理的な条件判断を行う「計算」という翻訳の方が近いかもしれません。

ルール設定時の選択可能な項目(実際に選択可能な項目が、以下プルダウンより参照できます。)
”データ”項目 ”操作”項目 ”アクション”項目
※CGPのバージョンによっては、選択可能な”データ”の日本語表示が設定例と異なる場合があります。
その際は、管理画面の言語を英語に切り替え、確認してください。
ルールの条件で、間違いやすい部分についての解説
送信元アドレスについて Fromアドレス、Senderアドレス、Return-Pathアドレスは、どれも送信元アドレスのように感じられると思いますが、以下のような違いがあります。

    Fromアドレス
      メールのヘッダ内のFrom:で記載されたものを示します。
      一般的なメーラーで「送信者」として表示される内容です。
      スパムなどの場合、詐称されているケースが多々あります。

    Senderアドレス
      メールのヘッダ内のSender:で記載されたものを示します。
      何らかの転送がかかった際に、転送を行った人のアドレスが入るケースが多いです。
      CommuniGate Proのアカウントのルールで転送を行うと、そのルールで転送を行った人のアドレスが記載されます。

    Return-Pathアドレス
      メールのヘッダ内のReturn-Path:で記載されたものを示します。
      Return-Path:は、メールのエンベロープ内のMAIL FROM:を元にヘッダ内に自動生成されるものです。
      これも詐称は可能ですが、エンベロープから生成する分、より本当の送信元アドレスである可能性は高いと考えられます。
宛先アドレスについて Toアドレス、Ccアドレスについては、ヘッダ内のTo:とCc:を意味することはおわかりかと思いますが、以下の4つについては、ややわかりにくいかと思います。

    いずれかのToまたはCc(Any To or Cc)
      たとえば、To:が2つ、Cc:が4つあるメールでは、合計6つの「ToまたはCc」があります。
      このとき、6つのアドレスのうち、1つでも条件に合致すれば、「条件成立」と判定します

    それぞれのToまたはCc(Each To or Cc)
      たとえば、To:が2つ、Cc:が4つあるメールでは、合計6つの「ToまたはCc」があります。
      このとき、6つのアドレスが、6つとも条件に合致した場合にのみ、「条件成立」と判定します

    いずれかのエンベロープ宛先(Any Recipient)
      「エンベロープ宛先」はBcc:も含む、実際に配送される全ての宛先です。
      たとえば、To:が2つ、Cc:が4つ、Bcc:が1つあるメールでは、合計7つの「エンベロープ宛先」があります。
      このとき、7つのアドレスのうち、1つでも条件に合致すれば、「条件成立」と判定します

    それぞれのエンベロープ宛先(Each Recipient)
      たとえば、To:が2つ、Cc:が4つ、Bcc:が1つあるメールでは、合計7つの「エンベロープ宛先」があります。
      このとき、7つのアドレスが、7つとも条件に合致した場合のみ、「条件成立」と判定します

パラメータに複数項目を含む場合の扱い たとえば、A社とB社から届いたメールは、全てCグループにも転送しておきたい..などの用途の場合、FromアドレスがA社かB社であれば、アクションとしてCグループへの転送を設定すればいいわけです。

この場合、A社のドメイン名がaaa.co.jp、B社のドメイン名がbbb.co.jpであるなら、「ルールの条件」の「パラメータ」には、
    データ 操作 パラメータ
    Fromアドレス いずれか *@aaa.co.jp,*@bbb.co.jp

のように、パラメータをカンマ(,)区切りで記述します。

カンマ区切りのパラメータに対して、「操作」がどのような効果を与えるかを示します。

    何れか(in)
      「何れか」を選択した場合、カンマ区切りで2つのパラメータが与えられているなら、そのどちらか一方が合致するだけで「条件成立」となります。

      先の例のように「*@aaa.co.jp,*@bbb.co.jp」のような指定をすると、[email protected]をFromアドレスとする場合でも、[email protected]をFromアドレスとする場合でも、「条件成立」となり、[email protected]をFromアドレスとする場合は「条件不成立」となります。


    何れでもない(not in)
      「何れでもない」を選択した場合、カンマ区切りで2つのパラメータが与えられているなら、そのどちらも合致しない場合にのみ「条件成立」となります。

      先の例のように「*@aaa.co.jp,*@bbb.co.jp」のような指定をすると、[email protected]をFromアドレスとする場合でも、[email protected]をFromアドレスとする場合でも、「条件不成立」となり、[email protected]をFromアドレスとする場合は「条件成立」となります。


    等しい(is)
      「等しい」を選択した場合、カンマ区切りがカンマ区切りと認識されません。
      単に文字「,」として、繋がった1つの文字列としてのルール判定に使われます。

      先の例のように「*@aaa.co.jp,*@bbb.co.jp」のような指定をすると、@の2つ入るメールアドレスはあり得ないことから、必ず「条件不成立」になります。

        「件名」「等しい」「*経理*,*証憑*」

      という「ルールの条件」で、「件名」が「経理部宛に,証憑を送付しました」というように、実際にカンマを含む形で条件が一致する場合であれば、「条件成立」になります。

    等しくない(is not)
      「等しい」を選択した場合も、カンマ区切りがカンマ区切りと認識されません。
      単に文字「,」として、繋がった1つの文字列としてのルール判定に使われます。


    より大きい(less than)
      この選択肢は、データとして「メッセージサイズ」を選択した場合のように、データが「数値」である場合にのみ利用できるものです。

      よって、パラメータに、カンマつなぎで2つの値を入れることは許されません。


    より小さい(greater than)
      この選択肢も、データとして「メッセージサイズ」を選択した場合のように、データが「数値」である場合にのみ利用できるものです。

      よって、パラメータに、カンマつなぎで2つの値を入れることは許されません。






データ項目ごとの解説 ルール設定例集
  • 1. 特定アドレスからのメールを拒否する
  •    迷惑メール対策等に活用可能です
  • 2. 特定ドメインからのメールを拒否する
  •    迷惑メール対策等に活用可能です
  • 3. Bccを含む宛先のいずれか1つにでも、特定のドメイン宛のものが入っていた場合は送信不可にする
  •    取引先のメールアドレス変わる際、旧アドレスに送らないようにする場合などに活用可能です
  • 4. 特定ユーザから特定ドメイン(他ドメイン)のみへメール送信を許可する
  •    特定ユーザについて、社内宛にしか送信を許さないようにしたい場合などに活用可能です
  • 5. 特定ユーザから特定アドレスのみへメール送信を許可する
  •    特定ユーザについて、直接の上司にしか送信を許さないようにしたい場合などに活用可能です
  • 6. 特定ドメインからのメールを受信する場合、特定アカウント(自ドメイン)にも保存する
  •    特定得意先からの全てのメールを担当者の特定フォルダに格納したい場合などに活用可能です
  • 7. 自ドメイン内アカウントからメールを送信する際、特定アカウント(自ドメイン)にコピーを保存してから送信する
  •    社内から送信する全てのメールを一括して残したい場合などに活用可能です
  • 8. 特定アカウントからの送信を禁止する
  •    送信権限のないユーザを作る必要がある場合などに活用可能です
  • 9. 受信メールの件名に●●●などの文字列が含まれるメールは拒否する場合
  •    簡易的な迷惑メール対策として活用可能です
  • 10. 受信メールの件名に●●●が含まれるメールは、メールボックス内メッセージを強調表示させる
  •    重要度の高いメールに気づきやすくしたい場合に活用可能です
  • 11. メッセージのサイズが▲▲▲以上だった場合は、拒否する
  •    社内ポリシーとして送受信サイズ制限をしたい場合などに活用可能です
  • 12. 特定ドメインから送信されたメールを除き、受信したメールを他のアドレスへ転送する
  •    携帯電話に対する転送などで、転送される本数を減らしたい場合などに活用可能です